Annex of Theatrum Mundi

絶賛更新停滞中のはてダに加えて停滞するblog的な何か

1日に50件ですよ奥さん

昨日思うところあってはてなの有料サービスに申し込み、アクセスカウンタを付けてみた。そうしたらなんと!1晩で50件以上のアクセスがあって筆者本人がびっくり(w。それにもかかわらずコメントがつかないのは内容が無い上にツッコミづらいネタしかないからか(w。REFERERが参照できないので(もしかしたら出来るのかもしれないが)、アクセスした人がどこから来ているのかまったく不明なのが厳しい。まあ、はてなのキーワードか最近更新されたページ、紛らわしい名前なので古屋雄一郎さんのページtheatrum mundiと間違えた方、cobachuさんのBlogさすらいBlogから来た人が大半だとは思うけど。あとはオフラインでの関係がある人くらいか。なんにせよ、何十人かの人々に読まれているのかと思うとこの露出プレイも意味があるのかしらん(w。
続いて本日のネタ。上記のさすらいBlogの今日のエントリーが「セカイ系」についてだったので、ちょっとその辺を書いてみる。トラックバックが出来ないのはツライとこだが、まあはてなは無料サービスなのであきらめよう。
はてなキーワードによれば、セカイ系とは「過剰な自意識を持った主人公が(それ故)自意識の範疇だけが世界(セカイ)であると認識、行動する(主にアニメやコミックの)一連の作品群のカテゴリ総称」らしいが、要は従来の文法から言えば「強迫的な」とかさらに差別的な用語を使って言えば「精神病的な」傾向をもった作品群を指すのだろうと思う。この手の作品が流行っている(というか多くの作品がこの傾向をもっている)のは、斎藤環さんの用語を借りれば「心理学的な社会」に生きる現代人がその拠り所、もしくは欲望のはけ口を見出す先がこういう方面しかないからではないかな。特に今20代(広く取れば30代)以下の年代の人間で、いわゆる「大きな物語」を信じられる幸福な人は多くないはず。そういう人が心理的な安定を得るためには、「自分だけがキモチイイ」、かつ「自己完結(自己充足ではない)した」世界に閉じこもるのが手っ取り早く、かつローコストに実現可能だからであろう。しかしその代償として、他の人間とのコミュニケーションに困難をきたす可能性が極めて高いように思われる。でも他人とつながっていたいという欲望だけはあるため、2ちゃんとか携帯電話とかに時間と資金を投資するわけだ。かくして世界は個人ごとに細分化された「セカイ」へと断片化していき、「公共」とか「社会」とか言う言葉が陳腐化する。この辺は、私の見立てでは以前にちょっと触れた宗教がらみの話と不可分で、「神」との契約なしに「個人主義」を導入したツケなのではないかと思われる。なんにせよそういう社会でわれわれは生きていかなくてはならないので、せめて自覚的にありたいと思う今日この頃皆さんいかがお過ごしでしょうか。

P.S.100年前の基準で言えば、現代人は全員精神病的らしい。
まあ、自分も統合失調症とか解離性障害になりかけなのではないかという気がする。

今日買った本