Annex of Theatrum Mundi

絶賛更新停滞中のはてダに加えて停滞するblog的な何か

ヤングキングアワーズの部数が伸びたわけ

上で書いている「コミックマスターJ」だが、私はこの漫画が好きだ。何故かというと、この漫画の連載開始によって明らかに雑誌の方向性が変わったから。当初ヤングキングの増刊号として2ヶ月に1回くらい出ていたアワーズは、表紙がコンビニで売っている程度のエロ漫画雑誌と見分けがつかなかった(w。執筆陣も、当時雑誌(これもエロ漫画ね)がつぶれたりして仕事が少なくなっていた漫画家が多かった。内容は言うに及ばず。そんな中、始まってしまったのですよ、「J」が。この漫画の雰囲気には、島本和彦の作品が近い。要は、(無駄に)熱い漫画って事(w。内容はタイトルからもわかる通り漫画業界の(ある意味)内輪話なんだけど、それが(無駄に)熱い。言い換えると、エロを期待して買っている読者を置き去りにして突っ走っていた。それを見て他の漫画家も「これでいいんだ!」と思ったのかどうかは知らないが、明らかに影響を受けてエロをかなぐり捨てたステキ作品が次々と連載され始めた。筆頭は「HELLSING」とか「エクセルサーガ」とか。(おそらく)この3作品のおかげでアワーズは増刊から分離独立して新創刊できるくらい部数が伸びた。実は「トライガン・マキシマム」の影響の方が大きいのかもしれないけど。その後はこの漫画もマンネリ化が進んで作中の言葉を借りれば「潮時だな」って感じだけど、その分はチャンピオン掲載の「アクメツ」で補っているので無問題です(w。