Annex of Theatrum Mundi

絶賛更新停滞中のはてダに加えて停滞するblog的な何か

感想・三人三色

1作目「インフルエンザ」ソウルで撮られた監視カメラの映像をかき集めて作ったという触れ込みの作品。実際はちゃんと俳優が演技してるんだろうけど、生々しい感じの映像でかなりショッキングなのもあるのでホラーとか苦手な方にはお奨めできないかも。特に良かったのが、銀行(農協)のATMで老婦人から金とカードを奪う話と、その直後のATMで男女が中年男性を強盗するやつ。特に後者では立てこもりみたいなことをするんだけど、おばさんが足をふんばって入り口を守るのが生々しかったーよ。
2作目「夜迷宮」地上に住めなくなって地下で生活する近未来を描いたSF。話としてはそんなにオリジナリティがあるわけではないけど、舞台設定と雰囲気が良かった。設定の説明と後日談が一切ないのも潔くてよし。
3作目「鏡心」脚本家の女性と少女との出会いと会話、そしてその別離というのを描いた作品。ネタバレは一応避けてます。ネタはかなり良くある感じだけど、30分という尺なのでしょうがないのか?主演の市川実和子は相変わらずの現実から遊離した存在感が良かった。
総じて、短い時間をそれぞれうまく使っていて面白かった。こういうのが新人映像作家の登竜門みたいに機能すれば良いかもしれません。