Annex of Theatrum Mundi

絶賛更新停滞中のはてダに加えて停滞するblog的な何か

設定マニアの苦悩

今日ネギま 11巻を買って読んだんだけど、この作者の作品にはいつも思うことがある。それは、これだけいい世界観と設定と画力と設備を持っていながら、彼自身の世界を構築することが出来ないんだろう、ということ。本人もインタビュー(Webで読めたけど現在は消滅)で答えていたけど、客が求めるものを客が求める形で提供するというのが基本方針らしい。それはそれでプロフェッショナルとして正しい態度であるが、それが原因で物語の奥行きを失わせることがあるのは1ファンとして歯がゆいものがある。一時期のアワーズの人気が示すように、作者の持つ世界そのものを示すことが人を惹きつけることもあるのだから、彼にももう一歩踏み込んで漫画を書いてもらいたい。次回作は、少年誌を出て青年誌でその力を発揮して欲しい。