Annex of Theatrum Mundi

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感想・立喰師列伝

イノセンス以降いつの間にやら巨匠扱いされるようになった押井守監督の作品。Avalonチックな映像をミニパト風にコマ撮りした技法は、この作品以外には使用されなそうな(w「スーパーライヴメーション」だそうですよ。物語は全部は読んでいないので細部はわからないけど、スニーカーで連載されていた立喰師列伝の小説と同じはず。
んで感想ですが、押井守も遂にやりたいことがやれるだけの地位を獲得したんだなあ、ということ(w。押井シンパもしくは信者でないとわからない元ネタを縦横無尽に駆使して、いろいろ突っ込みたいところがあるというかツッコミどころ満載の話を兎にも角にも1本の映画としてまとめているのは単純にすごい技量だと感心した。犬狼伝説関係の話が史実として扱われており、偽史もこれだけ徹底的にやれば真実になるんだなあとも思ったよ。映像に関しては、Avalonのときも感じたことですが画面作りにどえらい手間をかけていると感じた。編集というか加工されていない映像は1枚たりとも存在しないので、実写でもアニメでもない独特な世界観を映像の点からも醸し出していた。話はともかく(w、その映像表現は紛れもないオリジナルでありました。
舞台挨拶では、押井監督は毎回の恒例のごとくボソボソと語っておりました。さすがに今回はいろいろあったのか、「ネットでは酷評したりしないで下さい、絶賛とかは大歓迎です」というようなことを仰っておりました(w。出演者は口を揃えて監督にいじられた、という趣旨の恨み言に聞こえなくもない話をされておられ、現場でもいろいろあったに違いないとひそかに思ってみたりみなかったりした。兵頭まこの時には紅一点と紹介されていたけど、ミス・ハラウェイ(w役の榊原良子を忘れていますよ、監督!と突っ込みたかった(w。最後に監督が「1万人が見ても100人が100回観ても同じです」と仰っていたので、何回か観に行かなければ、と変な義務感に駆られる(w。タイトルは言っていなかったけど、今は長編アニメの製作中で、その合間を縫って次回作があるそうなので期待しておく。
最後に、毎回舞台挨拶のときにGRM(ガルム)はどうなっているんですか?と監督に聞く人がいたんだけど、今回はいなかったので「ぴあ」のインタビュアーの人に監督へのメッセージってことで答えておきました(w。もしかしたら4月13日発売の「ぴあ」に写真つきで私が載るかも知れないので、関係者は要注目だ!(w