Annex of Theatrum Mundi

絶賛更新停滞中のはてダに加えて停滞するblog的な何か

誰もが見て見られている

先週ネット界隈で一番の話題はTwitterWassrの流れとニコニコ大会議2008だと思うんだけど、後者について少し思ったところを書いてみる。ちなみに今回のMAD削除でも私のマイリストは全く被害を受けませんでした(w。*1
ニコニコ大会議2008で質疑応答のコメントがひどい、というのがあったけどこれって数年前にバラエティ番組で「一般人を隠しカメラで撮影して、撮影されていることを伝えてうろたえる様を見て楽しむようになるだろう」とかって警告されてたことが現実化したもののように思える。話が変わっているかもしれないけど、今回のこととアキバのリアルGTA事件のUstream中継騒ぎって根本のところは同じで、ITによってあらゆる事象がリアルタイムに広範囲に伝わって受信者がそれに反応することができるようになったことの負の側面なんじゃないかと。この2つの事象でネットワークに接続された人間が見せる振る舞いがあらわになった感じ?リアルGTAの方はさらにおまけでStand Alone Complex現象を見せていたのは非常に象徴的だと思う。
んで結論というかオチは何もないんだけど、一つ感じたのは生きるために必要なリテラシー*2が莫大に増えているんじゃないかと。そして莫大に増えたがゆえにそれを理解しないまま行使したり*3、学習意欲を削がれて単純な言説に惑わされる気がする*4。まあ、人間の脳の容量やGoogle先生に聞いてわかることには限界があるし、ある一定のラインを超えると思考することができなくなるんだとは思うんだけど、それにしても世の中低いラインで思考を停止しているんじゃないかと上から目線で言ってみるテスト*5。何にせよ、Googleに記憶の全てを委ねたとしても残る剰余があるわけで、そここそが人間の本質なのではないかと思った次第。
しかし、自分を省みると最近思考するような文章に触れていないので、自分の書く文章や言説も類型化が著しいことを実感する。問題意識が変わらないといえば多少聞こえがいいのかもしれないけど、要は進歩していないということだしなあ。そういう意味ではデジタル一眼レフカメラを買って写真を撮っていることが多少は頭の刺激になっているのかも。

*1:全く関係ないけど(wとwwwって可換じゃないよね

*2:あまり適切ではない例としては「ニコニコ動画流星群」の元ネタ全部知るのは大変だったりとか

*3:厨二病とかが典型的なのかな

*4:疑似科学とか

*5:これも思考停止だよね