Annex of Theatrum Mundi

絶賛更新停滞中のはてダに加えて停滞するblog的な何か

攻殻機動隊 Stand Alone Complex 2nd GIG

昨日のリンク元を見ると上記のキーワードで来ている人が多いみたいなので、感想なんぞを書いてみる。ネタバレは避けられないし、前作やイノセンスの説明をするのもめんどくさいので、読者がその辺をすべて観ているものとして話をする。
まず第1話「再起動 REEMBODY」。前作で解散した9課が再建される際に起きたテロ事件と政府とのやり取りをテンポよくまとめてある。さすがに最初の劇場版から数えて4作目にあたる今回は、説明セリフが減っているので原作の雰囲気に近くなっている。またイノセンスとの絡みか、榊原良子が茅葺総理役で参加している。中身は、どの程度関与しているのかは分からないが押井守がストーリーコンセプトという怪しげな(w役職で参加しているので、重めのストーリーになっている。具体的にはDVDででも観ていただきたいが、要は「近未来を通じて現在を描く」事を忠実に行っており、現代に対する批評性が高い。こういうネタを描いた作品は近年(私の知る限りでは)他に無いので、よくやっているなあと思う。
続いて第2話「飽食の僕 Night Cruise」。こちらは一転あまり9課のキャラは登場せず、市井の一労働者を描いた回。主人公(?)の男は、社会に憤りを感じつつも行動を起こさないアオイ(笑い男)ともいえる。特典映像中で語られる「個別主義」*1の信奉者なのかしらん。自分も右や左という区別は既に怪しいと感じているので、よりリアリティを感じさせる優れた演出だと思う。
って結局感想はほとんど書いてないが、これでかんべんしてつかあさい。そういやどっかで言われていたことだが、今回の素子は今までで最も胸が大きいかも(w。まあ、この作品を萌えアニメとして「消費」するのは困難だと思いますが。
今日買った雑誌

*1:右でも左でもない第3の主義らしい。ネット社会を背景として自分は個人であると考える主義。リアルの現代日本でもそろそろ有意な勢力になるのかも?