Annex of Theatrum Mundi

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感想・げんしけん 6巻特装版

本体の方は、荻上萌えを交えつつ斑目達が卒業し、ストーリー的に全体の3/4が経過したのかしらん。は、院生編になって継続!?それは無いな(w。そういえば私が忘れているだけかもしれないけど、キャラクターの所属学部とかわからないよなあ。大学ものとしてはあるまじき行為だが、主眼はそこにはない(であろう)から良いのか。
んで問題の同人誌(wの方ですよ。作者本人も突っ込んでるけど、女性執筆陣が全員やおいネタなのは仕組まれているかのようだ(w。ももせたまみの執筆分を読んだら、近年の萌え4コマ漫画隆盛の流れはこの人が起源のような気がした。女の子ばかりのキャラクター、微妙な毒気、ヌルくて進まないストーリーなど、(ネガティブな見方での)特徴を抽出するとまったく同じでは無いか!二宮ひかるの執筆分は、講談社でこれをやったのがエラいと言うべき・・・なのか?宗教論争はいつでも不毛な気がするアルよ。あさりよしとおはいつもどおりといえばいつもどおりだけど、最近の毒気のなさのままなのが気にかかるところ。カールビンソン打ち切りの時点で以前の作風は期待してはいけなかったのか。んで平野耕太は「大同人物語」のネタでも持ってくるかと思いきや、斑目オンリーですよ(w。いつも眼鏡をかけているメインキャラクターが彼だけな時点で気付きべきであった・・・あとがきも原口についてだし(w。他の執筆陣は・・・まあ良いや(w。自己の作風のセルフパロディが多かった気がする。
最後にまとめて全体の印象。要は、同人誌らしい同人誌の同人誌だったな、と(訳わからん)。ちゃんと日本語に訳して書くと、出版業界から観た同人誌像というものがあって、そのイメージに合わせて各作家から観た「げんしけん」を描いて本にまとめてみました、という感じ。もっと簡潔に書くと、同人誌をネタにした同人誌っぽい。まあ、この絡みのことは100年前から言われていることなので自明なのかもしれないが。エロ無し、他の作品とのミックス無しの同人誌の存在意義は微妙だということの証明になるのかしらん。
おまけ。Amazonとかでエライ早く予約締め切りになったのは、そういう人がネット界の住人であり、かつAmazonがそれだけ利用されているということなのだろうけど、取次とのパワーバランスで入荷数が少ないのかもしれないとか思ったり思わなかったり。
以上、いつもどおりまとまらないまま糸冬了。