Annex of Theatrum Mundi

絶賛更新停滞中のはてダに加えて停滞するblog的な何か

blog=エントロピー

これも表題だけの話し。blogとは突き詰めると何なのかというと、エントロピーです、というだけ。これは情報理論とかをかじった人ならば当たり前のことかと思うだろうけれど、言いたいことの趣旨はちょっと別にある。blogの前にネット界を席巻した言葉といえばおそらくGoogleだと思う。「Googleで検索できない情報はないのと同じ」なんて言葉が出てくるのはblog隆盛のときだったかしら。そして実は、blogこそがGoogleを殺している、ということが言いたいことのすべて。
具体的に言うと、blog以降のGoogleの検索結果は信用できなくなっており、それは現在に到るも加速中である。あるトピックについてGoogleで検索すると、そのトピックそのものではなくてそのトピックを含むblogが検索の上位のほとんどを占めてしまい、目的の情報にたどり着けない(これにははてなが貢献(?)している)。目的の情報を信号に例えると、blogはまさにノイズである。そしてそのノイズの方が振幅が大きく、信号を復元することは出来ない。Web2.0の世界は熱的死、目指す星はマイクロ波背景放射の雲の中、というわけ。