Annex of Theatrum Mundi

絶賛更新停滞中のはてダに加えて停滞するblog的な何か

column

攻殻機動隊は古典になったのか(新書的タイトル)

久々の更新ですが、以下のブログ記事を読んで反論というか補足というかしたくなったので。あまり具体的なストーリーの話はしないで構造の話だけをするつもりですが、ネタバレが含まれますのでご注意ください。http://blog.livedoor.jp/omaenoteki/archives/3…

すべてがoになる(光だけがメディアになる)

タイトルはどう見ても森博嗣のパクリです、本当にありがとうございました。 ここでoはopticの略で、光を指しています。 言いたいことは副題が全てで、メディアと呼ばれるものは全て光になるんじゃないかと。これは単純にFTTHが全家庭にひかれるということだ…

誰もが見て見られている

先週ネット界隈で一番の話題はTwitter→Wassrの流れとニコニコ大会議2008だと思うんだけど、後者について少し思ったところを書いてみる。ちなみに今回のMAD削除でも私のマイリストは全く被害を受けませんでした(w。*1 ニコニコ大会議2008で質疑応答のコメント…

世界って何だ 高二病編

あらゆる事象が二極化する現代にあって、世界とは何かということをよく考えます。フローベールとかビアスにならって(正確に言うと揶揄して)「世界とは**である」と断言することも出来ますが、それによって失われる剰余というか残差などの何がしかが気にな…

合理性って何だ 大二病編

最近今までは問題がないとされていた分野で問題が起きている気がする。まあ、年金とか少子化とかワーキングプアとか。ネット界隈のネタだと教育とかトリアージとかもそうかな?これについて、ソースはないけどつらつらと考えてみるテスト。これらの問題はよく…

僕たちは車輪を再発明することしかできないのかもしれない

桜庭一樹、涼宮ハルヒなどを読んだ感想というか雑文を少し。といいつつ長めなので読み飛ばし推奨。現在において小説という媒体はもはや浪花節というか誰もが理解の範疇にある小さな物語を運ぶメディア以外の何者でもないのかもしれない。少しだけ分析的に言…

2つの才能が世界を廻す(書く予定の内容を列挙)

実はあまりポジティブな内容じゃない 先に「フラット化する世界」読んで理論武装したい もちろんいつもどおりとりとめは無い

オタクとその世代における変遷 続きの始まりと終わり

「オタク(論争)とは階級(闘争)である」という結論だけ書いて1ヶ月放置してしまった。さすがにそろそろ続きを書くよ。 ここで言う階級は、王(作家)、貴族(第1世代)、ブルジョア(第2世代)、プロレタリアート(第3世代)となると思う。オタクとは究極のところ他人…

オタクとその世代における変遷

今まで何度か書いたけど、最近思ったことを。 オタクの世代論は一時期blog界のネタとして多少認知されていたけれど、最近は収束気味のように見える。まあ、結局のところ(この書き込みもそうだけど)自分が不可触賤民でないことをアピールするための文章だから…

転バイヤーを目指す方へ(w

おそらくキーワードで大量に人が来ると思うので、最初にお断り。これはネット上のまとめサイトや2chの書き込みを基に私が考えたことで、これで必ず目的の品がゲットできるわけではありません。参考程度にお考え下さい。 上の日記にも書いたとおり、今日はニ…

たちばはいやおうなくかわるよ

自分が思う自分よりも他人が見た自分の方が正しい、というのは結構よくある話なのかもしれない、古典的西洋的世界観に則れば。しかし、ポストモダン的世界観ではこの命題はどう解釈すべきなんだろう? 自分が思っている自分は軍隊の階級で言えば軍曹(ハートマ…

書かれたことの意味

年末から何回か書いたオタクとかの話によって、このナンセンス日記にも久々にアクセス数が戻ってきた(w。はてなに開設当初は同じような内容で1日100を余裕で超えるアクセス数を稼いでいたんだから隔世の感がある。当時(2004年)と現在の違いといえば(はてなに…

オタクだけではないけど

id:gong01:20061231:1167585476 の続き。 ものすごく語弊のある言い方であることは承知のうえでモデルを言い換えると、 オタク第1世代=教祖 オタク第2世代=使徒 オタク第3世代=信者 なのかしら、とか年明けに考えた。これはヒエラルキーとしてではなく態度と…

1日の価値

ふと思ったこと。以前(ここでは自分が子供だった頃を想定)は1年は400日くらいあって、主要な日(元旦とか誕生日とか)は何日分もの価値があった。今の自分にとって1年は365日で、1日の価値はあくまで1日分しかない。時間に関する感受性が衰えているといってし…

追記@元旦

上の見方はものすごくhistory=男の物語だが、herstory=女の物語は相当に異なるだろう事は容易に想像が出来る。男とは異なる制約の元で発達した歴史は、おそらく公式には存在し得ないのだろうけれど・・・

あたりまえのこと

今年(時間的に言えばすでに昨年だけど)に最後に考えていたことは、いわゆる「世代論」というやつだった。以下のことはid:Maybe-naさんの12月28日の日記(id:Maybe-na:20061228)を読んで思いついたこと。 オタク間の世代論というのは非常に良く書かれている内…

blog=エントロピー

これも表題だけの話し。blogとは突き詰めると何なのかというと、エントロピーです、というだけ。これは情報理論とかをかじった人ならば当たり前のことかと思うだろうけれど、言いたいことの趣旨はちょっと別にある。blogの前にネット界を席巻した言葉といえ…

他人の日記を読む心理

日記は一応文学の一形態になるくらいなので、それなりに認知された表現媒体なのかとは思う。言うなれば自分だけが読むことを想定した私小説だろうか。その認識に従えば、小説を読むという行為と他人の日記を読むという行為は等価値であるといえる。しかし、…

仮説・オタク=マッチョ説←すでに言われている

冬のサバトの原稿を書いていたらいろいろと考えが出てきて、その中のひとつを久々にカテゴリー[column]で書いてみようかと思ったけど、Google先生にお伺いを立てたら既に言われていることらしい。文献リストを見ると私が所有している本も含まれているので、…

近年の雑誌に思うこと

トラックバック先のid:gotanda6さんのところと同じような話なのだけれど、最近雑誌の装丁、中身を含めた内容全体が均質化しているような気がしている。その傾向が顕著なのは男女ファッション誌と、コンピュータ雑誌である。ファッション誌に関しては実際に買…

ネタの鮮度と集客力の関係

昨日まさしく旬なネタであるZガンダムの映画の感想を書いたら、予想通り普段の5倍以上のアクセス数を稼ぎ出して我が意を得たりといったところ。id:tricksignさんにリンクしていただいたのもかなり大きかった。id:tricksignさんに深く御礼を申し上げます。ま…

音楽CDから思う幸福

昨日Love PsychedelicoのEarly Timesを購入したんだけど、333,333枚限定の(はずの)ベストアルバムが発売1週間後まで店頭に残っていることから、音楽CDって売れていないんだなということを再認識した。最近ではiPodが流行ったから音楽CDの売上も持ち直したり…

孤独であること、自分自身であること

最近強く意識するようになったんだけど、身の回りの多くの人が人ごみが嫌いだという中で私は人ごみが好きだ。何故かというと、人ごみのような多くの人がいる環境の中でこそ自分が孤独であることを自覚できるから。「1人の死は悲劇だが、100万人の死は単なる…

「萌え」の使われ方

なんか最近のアニメとかを見ていると、作画にも脚本にも設定にも声優にも気合が入ってない作品ばかりな気がする。それでもいろんなところで「萌える」と言われている理由を考えてみると、要はそんなろくでもない作品を見るエクスキューズになっているだけな…

ネットワーク使用暦=年齢

ちょっと考えてみたんだけど、ついこの前の熊本の首切り事件の犯人の少女って、物心ついたときからインターネットに接続できる環境があったわけだよね。すると、少なくとも現状のネットワークにおいては、彼女があの行為を行うのに十分な手順が示されている…

萌えの範囲

「萌え」という言葉が使用されうる範囲は、「カワイイ」よりも狭いと思われる。その範囲を確定しているのは、オタクが接する情報源の狭さ・画一性による。その点は「カワイイ」という言葉を使う人々(女性)も大差は無い。がしかし、これらの人々は他人から見…

何日か前に書いた30代の話の補足

別の観点からいうと、「趣味を仕事にした」それ以前のオタクと、「趣味と仕事を完全に分ける」オタクの世代変化がここで起こっていると思われる。さらに言うなら、オタクの必修科目として多くのジャンルを履修しなければならなかった世代から、単科のオタク…

中抜きはコスト削減なのか?

自分の周囲とか、友人の仕事場の話を聞いていると20代の下っ端の上が40代で、30代が極端に少ないみたい。この世代はバブル世代とかぶるせいもあるだろうけど、それを加味しても異常に少ない。その理由は、要はプロフェッショナルの育成をしてないということ…

もしくは私は如何にして心配するのを止めて萌えを愛するようになったか

昨日の話の続きを少しだけ書く。以下の議論は「萌え」と「カワイイ」が等価であるということを前提にする。 「萌え」という言葉の登場は比較的最近であるが、「カワイイ」が登場してからかなり長い期間が経過している。言い換えれば、女性はこのコミュニケー…

「萌え」について新たな事実を発見せり

以下の文章は男のオタクを対象としている。そのため、女性に関してはあまり当てはまらないであろうことを先に断っておく。 最近いろいろと考えてて思ったことなのだが、「萌え」という言葉と女性が使う「カワイイ」という言葉は、実は同じ意味を持っているの…