Annex of Theatrum Mundi

絶賛更新停滞中のはてダに加えて停滞するblog的な何か

冬コミ当選しました&原稿募集しています

ご無沙汰しております。
唐突ですが、冬コミに久々に応募したら見事に当選してしまいました。ブースは3日目東ピ57bです。
前回当選したときは完全に個人で攻殻機動隊SACの評論本を準備していたのですが、やんごとなき理由で参加できませんでしたので実質的に今回が初めてです。がんがります。

そして重要なお知らせですが、この冬コミに出す同人誌の執筆者を募集しております。出す本は、「2012年10月1日 12:00に閉鎖したミニブログサービスWassrの追悼本」です。従いまして、Wassrのユーザーだった方を対象としております。細かい条件は以下の通りです。

  • 対象 ミニブログサービスWassrのユーザーだった方(アカウントを取って放置していた方でも可)
  • 内容 ミニブログサービスWassrの思い出(Wassrにわずかでも関係していればOK)についての文章(エッセイ、小説など)、イラスト、漫画など
  • ページ数 1ページ、2ページ、4ページ(以降2ページずつ増ページ)
  • データ形式 Adobe InDesign CS6で読み込める形式(TIFF、PDFなど。 詳細はこちらを参照ください http://helpx.adobe.com/jp/indesign/kb/cpsid_93620.html )
  • 〆切 2012年12月14日(金) 24:00(2012年12月15日 00:00)
  • お礼 執筆いただいたページ数+1冊の完成した同人誌

なお、同人誌は以下のような仕様を想定しています。

  • サイズ A4
  • ページ数 表紙を入れて32ページ前後(集まった原稿のページ数により増減)
  • 印刷 オフセット 表紙4色 本文スミ1色
  • 部数 100部
  • 印刷費 私が全額負担
  • 頒布価格 500円
  • 印刷所 ラック出版 http://www.luck-pb.jp/index.html

もし参加いただける方は、できれば2012年12月7日 24:00までに以下の内容を私までご連絡ください。

  • WassrでのユーザーID、アカウント
  • 現在の連絡先(Twitter ID、Google+ IDなど)
  • 執筆いただくページ数

連絡先は以下の通りです。

それでは、皆様の参加を心よりお待ちしております。よろしくお願い致します。

おおかみこどもの雨と雪 感想

よそ行き

孤児である花が愛を得て母となり子離れをする、という物語を私は女性が主体を確立するビルトゥングスロマンとして観ました。自分一人だけの生活から2人、3人、4人となったところで夫が退場して3人で生きていく決意をしてからコミュニティに受け入れられていく社会性の獲得としても観られるかな、と思います。花自身はあまりかわいい顔立ちではないのが女性に広く受け入れられるということに貢献したのかな、と感じました。全体として非常によくまとまっているのでこの夏に観る映画としては勧められる内容です。


さてここまでは政治的に正しい意見だけ書きましたが、この後はかなり腐しているので不快を覚える方もいらっしゃるかと思います。既に観賞された方で、とても気に入っているという方は読まない方が精神の健康によろしいでしょう。























物語上の難点

ここでは気になった点を指摘します。まあかなり細かい部分もあるのでキモオタが適当なこと言ってるな、と思ってください。

  1. 花がおおかみおとこに惚れたきっかけの描写が弱いので唐突にアタックしているように見える
  2. 雪もしくは雨が乳児の時の方が明らかに大変だったろうと思われるのにその描写が薄い
  3. 雨がおおかみとしての自分に目覚めるきっかけもあっさり解決しすぎている感
  4. 雨が失踪した後の「処理」が描かれていないのに雪の入学式での笑顔は違和感
  5. 全体として、おとぎ話としてはリアルすぎるしリアルな話としてはファンタジーすぎる演出

政治的に正しくない偏見

究極のところ、花という女性のエゴだけが物語をドライブしており、それが雨に覆されて初めて近代的な自我に目覚めるという物語の構造が私としてはとても気持ち悪かったです。コミュニティから排除されることで未熟なまま母親になるというのがかなり肯定的に描かれているのが気にくわないとも言えます。
さらに男性上位的な偏見を言えば、男が全員犬死にするのが残念です。同時期のダークナイトライジングが「男が死に場所を得るお話」であることと非常に対照的だと思いました。

HP Proliant ML110 G6でPC組んだ

引っ越した後お仕事に使えるパワーのあるマシンがなくて困っていたので、奮発して買った。HPのProliant ML110 G6をNTT-X Storeのクーポン使って買ったので本体は安いけど、パーツ(特にKB)をいいの買ったので総計はとても安い、というほどにはならなかった。買ったものと価格は以下の通り。

本当はメモリはもう1セット足して16GBに、起動ディスクはSSDにしようと思ってたけど思ったよりかかったので断念した。基本的にはWiki ( http://www23.atwiki.jp/dragonkiller/pages/279.html )に記述のあるパーツを優先したけどビデオカードだけは少し冒険してる。お仕事の方でGPGPU使う予定もあったので少し新しめのを選んでみた感じ。これに前々回のポスト( http://d.hatena.ne.jp/gong01/20110421#1303394681 )のソフトウェア群を入れて今そのマシンからこの日記を書いてる。
ドライバは、NICのドライバはWindows 7に標準で入ってた。なのであとはアップデート祭りを開催してOSを最新にしてからインテルチップセットドライバとサウンドカードのドライバ入れて終了。ビデオカードWindows Updateすれば入る。
注意点としては元々サーバ用ということもあって起動時のファンが爆音を奏でるので、ファンを交換するかつけっぱなしにしておくなどの工夫は必要かも。まあそれなりに速いマシンができたので満足してます。時間を作ってWizardry Onlineに繋いでキャラをロストさせたいです!!!

囮物語(ネタバレ注意)

アニメ化を機に読みはじめたこのシリーズですが、これを入れてあと3冊で終わりですね。全く終わる気がしませんが。戯言シリーズも数多くの伏線をなかったことにして終わらせているのでこちらもそうなるのでしょう。
とりあえず書こうと思ったことは以下の5つ。

  • 花物語では暦は大学生になってるので撫子に殺されないよね
  • というか傾物語で平行世界がたくさんあることが明らかになったからどの世界かわからないよね
  • 単純に暦が死ぬ平行世界だとすれば撫子に殺されるかも
  • 会話の一部(というか核心)が抜けてるとかシャーロック・ホームズですか(ミステリとしては失格)
  • 暦さん嫉妬で2人も女の子を狂わせるとはイケメンですね(棒読み)

Windows 7をこう使ってます

お久しぶりです。いろいろ見ているとWindows 7が使いづらいというような意見が散見されるので、自分の環境とその構築法を晒して参考にしてもらおうかと。

前提

以降の記述はWindows 7 Enterprise 64bit Editionの環境で行っているので、Homeとかだと設定できない項目もあるかもしれません。またLinux使いなのでCtrlキーの配置を変えたりしていますがその辺は趣味の領域なのでAの横がCapsでよいという方はわざわざ変えなくていいでしょう。あとかなり簡略化した記述にしていますが、これで操作法がわからないという方はこのようなカスタマイズはやめておいた方が安全です。
あと、今マシンを用意するなら4GB超のメモリを積んで64bit Editionにした方がよいでしょう。32bitアプリでどうしても必要なものがあり、かつそれが7で動かないのだったら仮想マシンを入れてXP動かすのが一番手間がかからないと思います。

Windows 7の設定

これは限界まで軽量化の方向で調整します。
まず「視覚効果」のチェックはフォントを滑らかにする以外は全て外して、デスクトップはクラシック表示にします。これでかなりWindows 2000に近い見た目になります。デスクトップに絶対に物を置かないという宗教に入信しているので、デスクトップの背景は黒単色、壁紙なし、ゴミ箱も消します。あとエクスプローラのフォルダオプションで全てのファイルを表示し、拡張子も表示します。システムファイルは消しておいた方が安全ですが、私はこれも表示するようにしています。

環境をいじるソフトウェアの導入

OS本体の設定だけでだいぶ軽快に動作するようになりますが、スタートメニューがせっかく広くなった画面を活用しないふざけた表示なのが気に食わないので、フリーソフトウェアを入れて変更します。私が使っているのは「Classic Shell」です。 http://classicshell.sourceforge.net/ これでXP以前のスタートメニューになります。細かく設定がいじれるので使いやすいように設定を変更します。
あとOS本体の設定をさらにいじるにはレジストリをいじるのがよいのですが、直接編集すると失敗した時にOSごとご臨終してしまう恐れがあるので「窓の手 2010」 http://www.asahi-net.or.jp/~vr4m-ikw/ でいじります。私はスタートメニューのツリーをクリックした時だけ展開するようにしたり、アイコンを256色表示に落としたりしています。
そしてデスクトップPCの場合は、Mac OS XでいうSpacesとExposeの機能を再現する「VirtuaWin」 http://virtuawin.sourceforge.net/ も入れてます。[Ctrl]+[Alt]+[矢印]でデスクトップを切り替えられるようにして、ブラウザ用、メーラSkype用、仕事用2枚の計4枚のデスクトップを使い分けます。

CtrlとCapsの入れ替え

これについてはEmacsキーバインドにしたりとかいろいろソフトはあるのですが、自分はCtrlとCapsだけ入れ替えられればいいのでMicrosoft公式の「Ctrl2Cap」で入れ替えてます。やり方は http://www.atmarkit.co.jp/fwin2k/win2ktips/1182ctrl2cap/ctrl2cap.html を参照して下さい。

最後に

以上のようなカスタマイズをするとWindows 7が快適に、というかWindows 2000以降だったらどれも似たような操作感覚にまで落とし込めます。もしわからないことがあればご質問いただければお答えしますが、私に聞くよりもググった方が速いでしょう。

おまけ

Windows 7で[Win]+[矢印]キーを押すとアクティブウインドウを最大化、ぴったり右半分or左半分表示、最小化などができます。

キリンチャレンジカップ2010 SAMURAI BLUE(日本代表) 対 アルゼンチン代表(10/8@埼玉スタジアム2002)

昨日はチケット(招待券)を姉からもらったので行ってきました。カテゴリー1でした。ちょうどピッチ上の展開が見渡せる程度の高さだったのでよかったです。んで以下思ったことをつらつらと。日本はCBと中盤の世代交代、前線の刷新がテーマだと思ったのでその辺を中心に。

前半

序盤

日本のキックオフでスタート。特別印象に残っている展開はなし。メッシにボールが渡ると観客が沸いてたくらいかな。ドリブルで切れ込んだりもしてたけど単発に終わってた。お互いにアタッキングサードでは要注意人物にちゃんとマークついてた。カンビアッソがフリーでボールを受けられる位置に常にいたのでミドル撃たれそうだな、と思ったけどコーナーキックの時に一回あったくらい。

中程

岡崎の先制点はボール奪うところからすべて前を向いてプレーできたことの産物。オシムがずっと言ってたパスを出したら前に走る、を実践できた唯一の場面でもあった。その後は結構アルゼンチンも本気のプレーが増えた印象。テベスがポジション変えてプレーに絡むようになって前線での迫力が増してた。

終盤

故障明けで調子が上がらないのかゲームから消えてたディエゴ・ミリートが交代。入ったイグアインは中央から右サイドにかけて動いてボールをもらうもチェックが速くて前を向けてなかった。森本は試合勘が抜けてたのか魅せるプレーも精度を欠く。そしてカンビアッソが内田へのパスの際に捻ったのかボラッティに交代して終了。

後半

序盤

前半よりアルゼンチンがボールを支配してゴールに迫るも特筆すべき展開はなかった。カンビアッソが抜けてボールが回らなくなっていった感じ。

中程

ほとんどボールに絡めなかったダレッサンドロパストーレに交代。しかしメッシにボールがいい形では入らず。その後動きに精度がなかった森本が前田に交代。前線へのロングボールが収まるようになってアルゼンチンのラインを下げることに貢献してた。そして遠藤が阿部、岡崎が関口に交代。阿部はイングランド仕込みの激しい守備をかまして効果的なパス回しを出来ないようにしてた。関口は残念ながら印象が薄かった。

終盤

メッシには必ず長谷部か長友がマークについて自由に動けない状況を作れてた。この日一番前線でインパクトがあった香川が中村憲剛に交代。憲剛はパス出したらその場に留まってしまって前線に迫力を出すような貢献は出来ず。ブルディッソラベッシに交代してアルゼンチンは変則的な3バックみたいな感じに。それが奏功して右サイドからチャンスを作りはじめる。中盤でのボールの奪い合いでボラッティが足を痛めたのかディマリアに交代。しかし効果的なパスは観られず。川島も負傷で西川に交代。西川はものすごいピンチもなかったので無難にプレー。途中負傷などで明らかに5分くらい消費していたにもかかわらずロスタイムは1分でテレ朝の試合操作恐ろしいです、とオモタ。

総評

日本の課題は前述したとおりで、栗原はCBとして今後に期待。今野は悪くないけど4年後を見据えると厳しいか。前線は香川・本田・前田の3人のコンビネーションを確立したいところ。森本は才能はあるものの、クラブで継続的に試合に出ないと厳しい。その他はボランチ(4-2-3-1の2の選手)がパスを出した後前に走ることが点を取るためには必要。その点で遠藤・憲剛は物足りない。内田は守備の際のポジショニングをよくしないと怖い。岡崎はSBかと思うほど後ろで守備してた。それで前線にも顔を出すのだからすごい。長谷部は中央に入ってきたメッシに仕事をさせなかったのでGJ。というわけで日本のMVPは岡崎。
アルゼンチンの課題も似たようなもので、CBの世代交代とSBの人選、メッシにパスを出す中盤の選手が重要。CB4人の4バックはあまり機能してなかった。DFで及第点を出せるのは左SBに入ったエインセくらい。中盤はカンビアッソ抜けた後はダメダメでした。マスチェラーノの相棒にパスが出せる人が絶対に必要。ガゴとかバネガを試してみないと。ダレッサンドロボラッティ・ディマリアは今回はノーインパクト。メッシ・テベスが前を向ける展開を作れるかが直近の課題かな。

結論

どちらも新しいチームの構築中で、かつ親善試合にもかかわらずかなりテンションの高い試合が観られたことは幸運だった。日本は中盤が前に走ればもっとチャンスが増えると思うので、例えばケディラみたいなボランチを育てたいところ。アルゼンチンはとにかくメッシを生かす手段を真剣に考えないとこのままバルセロナでないと活躍できない選手で終わってしまう恐れあり。
以上。